ブログ|合同会社Fountain Valley (ファウンテンバレイ)

オフィシャルブログ

第12回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~社会的役割~

「家に帰りたい」をかなえる、医療のかたち

「できるだけ自宅で過ごしたい」
「最期は家で家族に囲まれて逝きたい」

そんな願いが叶う時代において、欠かせない存在となっているのが訪問看護です。

高齢化が進む日本社会において、訪問看護は単なる医療サービスを超えた、“地域共生社会の実現”を支える社会インフラとしての役割を果たしつつあります。

訪問看護が持つ社会的役割について、6つの観点から深く掘り下げてご紹介します。


1. 地域包括ケアシステムの中核としての役割

国は「住み慣れた地域で最期まで暮らせる社会」を目指し、「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
訪問看護は、その中心的な機能を担う在宅医療の要です。

  • 医師やケアマネジャーと連携し、医療と介護をつなぐ

  • 入退院の橋渡しとして、在宅復帰を支援

  • 看取り・終末期ケアを通じて、自宅での最期を実現

つまり、訪問看護は、「医療が地域に根づく」ためのキープレイヤーとして社会基盤に組み込まれているのです。


2. 医療格差の是正と地域医療の維持

都市と地方、中心市街地と山間部、さらには在留外国人や障がい者など、医療を受ける環境は人によって大きく異なります。

訪問看護は、

  • 医療機関の少ない地域でもケアを届けられる

  • 移動困難な高齢者・障がい者にも対応できる

  • 多言語支援や文化的配慮による包摂的な医療提供が可能

といった特性を持ち、医療アクセスの不均衡を補完する役割を担っています。これは、持続可能な地域医療の礎とも言えるでしょう。


3. 家族介護者の負担軽減と支援

在宅医療を支えるのは、患者本人だけではなく、家族の力でもあります。
訪問看護は、本人へのケアだけでなく、家族介護者への支援という社会的役割も大きいのです。

  • 介護技術や服薬管理の指導

  • 心理的サポートや不安の軽減

  • 介護疲れによる離職や精神的不調の予防

  • 看取り後のグリーフケア(悲嘆支援)

これらを通じて、「家族が安心して在宅介護に取り組める社会」を実現し、介護離職や家庭崩壊などの社会問題の抑止にもつながっています。


4. 人生の最終段階における尊厳の保障

病院ではなく、自宅で穏やかに最期を迎えたいという人が増えています。
訪問看護は、終末期(ターミナルケア)において、本人の尊厳を守りながら、「その人らしい生き方」を支える重要な役割を担っています。

  • 苦痛の緩和とQOL(生活の質)の維持

  • 本人の希望に沿ったケアの実現

  • 家族との時間の確保と死の受容の支援

これは、「死に方」までを社会がどう支えるかという、死生観と倫理の問題にも関わる深い社会的意義を持っています。


5. 医療費削減と社会保障制度の持続性への貢献

在宅での医療・看護の提供は、入院医療に比べて医療費が抑制できるとされています。

  • 長期入院の回避

  • 不要な救急搬送や再入院の防止

  • 日常的な健康管理による疾患の重症化防止

これらを通じて、訪問看護は社会保障費の効率化と持続可能性の向上に寄与しており、国全体の医療資源の最適配分にもつながっています。


6. 包摂社会の実現に向けた支援の担い手

訪問看護は、医療的な問題だけでなく、社会的孤立、経済的困窮、家族の崩壊、精神的疾患などの複合的課題に直面することも少なくありません。

  • 引きこもり家庭や単身高齢者の支援

  • LGBTQ+や外国人など、多様性に配慮したケア

  • 貧困や虐待、生活困難の現場における介入と支援

  • 精神科訪問看護による社会復帰の支援

こうした取り組みは、単なる医療ではなく、“社会のすき間を埋める”実践そのもの。訪問看護は、人間の尊厳と社会の包摂性を守る役割をも果たしているのです。


訪問看護は、“生き方”を支える社会の機能

訪問看護の役割は、単に体を治療することではなく、
「生きること」そのものを支え、見守る存在です。

  • 地域に暮らす一人ひとりが

  • 自分らしく人生をまっとうできるように

  • 医療の枠を超えて社会の安心をつくる

そんな使命を持って、訪問看護は今日も誰かの暮らしに寄り添っています。

それは、未来の医療であると同時に、私たちの社会が成熟するための象徴的な営みなのです。

 

 

合同会社Fountain Valleyでは、緊急時対応マニュアルの策定支援からスタッフ研修まで一貫サポート。いざという時も安心の訪問看護体制を共に築きましょう!

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第11回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~多様化~

医療の“最前線”は、いま家庭の中にある

「病気になったら病院へ行く」という当たり前が、
いま、「家で暮らしながら医療を受ける」という新たなかたちに変わりつつあります。

その最前線に立つのが訪問看護です。
かつては高齢者や終末期の患者を対象としたサービスが中心でしたが、近年では対象者・内容・担い手・技術・地域連携にいたるまで、多様化と進化が加速度的に進んでいます。

「訪問看護の多様化」について、6つの視点から深く掘り下げてご紹介します。


1. 対象者の広がり:年齢・疾患・背景の多様化

以前は「高齢者の在宅ケア」というイメージが強かった訪問看護ですが、現在では全年齢・あらゆる疾患・多様な生活背景を持つ人々が対象となっています。

  • 小児(医療的ケア児、先天性疾患、発達障がい)

  • 精神疾患(うつ、統合失調症、依存症など)

  • 難病患者やがん末期の方

  • 障がいを持つ若年者

  • 認知症や生活困難を抱える高齢者

このように、「医療が必要だけれど、病院ではなく自宅で暮らしたい」という人々に寄り添う存在として、訪問看護の適用範囲が広がっています。


2. サービス内容の多様化:医療から生活支援まで

訪問看護は、単なる「点滴やバイタルチェック」だけではありません。今やそのサービスは、医療+生活支援+予防+看取り+心のケアといった包括的な支援へと拡張しています。

主なサービスの一例:

  • 褥瘡(床ずれ)や傷の処置

  • 在宅酸素や人工呼吸器の管理

  • 排泄・栄養(胃瘻・IVH)ケア

  • リハビリテーション

  • 精神的ケア・服薬指導・自立支援

  • 看取り・グリーフケア(死別後の家族支援)

  • 予防的な健康管理や転倒予防の指導

つまり、単なる“看護”を超えた“在宅総合支援業”といえるほどに、多機能化しているのです。


3. 担い手の多様化:チーム型の訪問看護へ

訪問看護は、看護師だけでは成り立ちません。
医療・福祉・介護・心理・行政など、多職種連携を前提としたチームケア体制が主流になりつつあります。

  • 医師(主治医)との連携

  • 訪問リハビリ(PT・OT・ST)との協働

  • ケアマネジャー、介護職との連携

  • 精神科医や心理士とのサポート体制

  • 薬剤師や福祉用具専門員との協力

  • 行政・地域包括支援センターとの情報共有

これにより、患者本人や家族を多方面から支える“在宅医療のプラットフォーム”としての機能も果たしています。


4. ICT・テクノロジー活用の進展

ICTやテレケア(遠隔支援)の進展により、訪問看護の働き方やサービスの在り方にも変革が起きています。

  • スマホ・タブレットによる訪問記録の電子化

  • オンラインカンファレンス・医師との情報連携

  • センサーによるバイタル監視と早期異常検知

  • 高齢者見守りシステムとの連動

  • ロボットアシストによる移動支援・生活補助

こうした技術の導入により、時間や距離の制約を越えたケアが可能になり、離島・過疎地でも質の高い支援が実現しつつあります。


5. 働き方・運営形態の多様化

訪問看護ステーションも、運営主体や働き方に多様化が見られます。

  • 医療法人・社会福祉法人・NPO法人・個人事業主による開業

  • 夜間・24時間対応型、緊急往診対応型の事業所

  • 小規模でも地域密着のケア提供モデル

  • 男性看護師や育児中の看護師の活躍

  • フリーランス看護師の業務委託型訪問など

これにより、多様な背景やライフスタイルを持つ看護師が柔軟に活躍できる現場が拡がっています。


6. 社会課題との接続:地域共生・包括ケアの柱に

訪問看護は今や、個人の支援にとどまらず、社会の持続可能性や地域づくりに関わる公共的な役割も果たし始めています。

  • 在宅死の支援による医療費抑制とQOL向上

  • 医療的ケア児の保育・教育環境との接続支援

  • 引きこもりや家庭内暴力など複合課題への支援

  • 外国人・難民・LGBTQ+など多様な対象への包摂

  • 地域包括ケアシステムの中核機能としての参加

つまり、訪問看護は「病気の人を看る」だけではなく、地域社会のあり方そのものを支える多機能サービスへと変化しているのです。


暮らしに寄り添う医療のかたち

訪問看護は、病院でも施設でもない、「その人の“生活そのもの”に寄り添うケア」です。

その現場は今、多様化という変化を受け入れながら、

  • 医療のすき間を埋め、

  • 地域の孤立を防ぎ、

  • 人が“その人らしく”生きることを支える。

こうした意義を持ち、日本の医療と社会を支える“もう一つの現場”として、静かに進化を続けています。

 

 

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第10回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~社会保障制度~

ということで、精神疾患と向き合う方々を支える制度の仕組み、課題、そして今後の方向性について深く掘り下げていきます。

 

うつ病、統合失調症、不安障がい、双極性障がいなど、精神疾患を抱える人は年々増加傾向にあります。精神疾患は「目に見えにくい障害」であるがゆえに、理解されにくく、社会参加に困難を抱えることもしばしばです。そんな中で、社会保障制度は当事者の生活を支える大切な“セーフティネット”です。


1. 精神疾患と向き合う社会の現状

■ 数字で見る実態

  • 精神疾患を有する患者数:約600万人(厚労省推計)

  • 中でもうつ病や不安障害は20~40代に多く、就労や学業継続に影響

■ 偏見と孤立

  • 「怠けている」「甘えている」という誤解

  • 障害の“見えにくさ”からくる支援の行き届きにくさ

だからこそ、制度の活用は「生きやすさ」を手に入れる重要な手段なのです。


2. 精神疾患に関わる主な社会保障制度

■(1)精神障害者保健福祉手帳

  • 精神障がいの等級(1~3級)に応じて交付される

  • 各種割引(公共交通機関、携帯電話、税金軽減)を受けられる

  • 就労支援や福祉サービス利用時の“証明書”としての役割も大きい

■(2)障がい年金

  • 障がい基礎年金・障がい厚生年金があり、生活支援の柱となる制度

  • 初診日と保険加入要件、障害認定日の状態によって支給の可否が決まる

  • 精神疾患による就労困難な場合の「生活保障」の一助に

■(3)自立支援医療制度(精神通院)

  • 通院医療費が1割負担に軽減される制度(所得に応じて上限設定あり)

  • 精神科通院にかかる負担が大幅に軽減され、治療継続を後押し

■(4)就労支援制度(就労移行支援・A型・B型など)

  • 訓練・職業紹介を通じて社会復帰を目指す

  • 利用者の能力や病状に応じた柔軟な支援プランが用意されている


3. 制度活用の課題と障壁

■ 知られていない制度

  • 精神疾患のある方自身やその家族が「制度の存在を知らない」ケースが多い

  • 医療機関や福祉窓口での情報提供が不十分な場合も

■ 申請のハードル

  • 手続きの煩雑さや、症状による判断能力の低下が申請の障害に

  • 精神疾患特有の「変動的な症状」が認定に影響することも

■ 偏見の残る現場

  • 職場や教育現場でのスティグマ(負の烙印)

  • 制度利用者に対する「逆差別」といった誤解


4. 社会的背景と制度の進化

■ 精神保健福祉法の変遷

  • 昔は「隔離・保護」が重視されたが、近年は「地域生活への移行支援」へ

  • 精神疾患は「治療すべき病」であるとともに「共に生きる障がい」へと再定義されつつある

■ 共生社会の実現に向けて

  • 精神障がいも「障がい者差別解消法」の対象に

  • 学校教育・企業研修でのメンタルヘルスリテラシー向上も期待


5. 今後の展望:制度から“社会理解”へ

制度は重要ですが、それ以上に求められるのは「社会全体の理解」です。

  • 障害者本人の“語る力”の尊重

  • 家族・支援者の「寄り添い方」の見直し

  • 医療・福祉・行政・地域が連携する“複合支援体制”

精神疾患のある人も、そうでない人も、誰もが安心して生きられる社会へ。その第一歩が、制度を知ることです。


おわりに

精神疾患を抱えて生きることは、容易ではありません。しかし、日本には支援制度があり、それを正しく知り、活用することで「生きる力」を手にすることができます。

 

 

 

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第9回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~それぞれの特徴~

ということで、これら精神疾患に共通する主な特徴を通じて、当事者への理解と支援の視点を深く掘り下げていきます。

 

精神疾患とは、単なる気分の落ち込みや気分屋ではなく、脳の機能障害や心理的要因により、思考・感情・行動に困難をきたす病気です。代表的なものにはうつ病、統合失調症、双極性障がい、不安障がい、PTSD、強迫性障がいなどがあります。


1. 外から見えにくい「不可視性」

■ 精神疾患の最も大きな特徴は、外見からは分かりにくいという点です。

  • 手足が動かない、血が出ているといった目に見える症状はない

  • 周囲からは「元気そう」「普通に見える」と誤解されやすい

  • 本人も無理して“平常を装う”傾向がある

この不可視性こそが、誤解・偏見・孤立を生む最大の原因になっています。


2. 症状の「波」と「個人差の大きさ」

■ 精神疾患は“一定していない”のが特徴です。

  • 日によって体調・気分・認知力が大きく変化

  • ある日は外出できても、翌日は布団から出られないことも

  • 同じ診断名でも、症状や生活への影響は人によって異なる

つまり、「この病気の人はこうだ」と一概に判断できないのが精神疾患の本質です。


3. 自己否定と罪悪感の強さ

■ 特にうつ病や不安障害に多く見られる傾向です。

  • 失敗を過剰に反省し、自分を責め続けてしまう

  • 「自分のせいで迷惑をかけている」「生きていてはいけない」といった思考に陥る

  • 他者に頼ることができず、孤立を深めてしまう

これらは意志の弱さではなく、病の影響による思考の歪みなのです。


4. 社会との接点で生じる「見えない壁」

■ 就労・学業・家庭生活において困難を抱えやすい

  • 集中力の低下、対人関係の疲弊、突発的な体調不良

  • 職場や学校の理解不足により「甘え」「怠慢」と受け取られることも

  • 制度はあっても、社会の仕組みが“健康前提”で動いている

この“構造的ハードル”が、精神疾患のある人をさらに苦しめる要因となっています。


5. 治療の長期性と再発のしやすさ

■ 精神疾患は「風邪のようにすぐ治る病気」ではありません。

  • 薬物療法・心理療法・生活支援など、治療には時間がかかる

  • 回復と再発を繰り返す「慢性疾患」としての性質も

  • 本人や家族に“継続的な理解と支援”が必要不可欠

焦らず、「支えることをあきらめない」社会的まなざしが重要です。


6. 周囲との関係が“症状に影響する”

■ 精神疾患では、人間関係の質が回復に大きく影響します。

  • 誰かに“理解されている”という実感が回復を後押しする

  • 「励ましすぎる」「否定する」などの言動は悪化の原因にも

  • 相手を“コントロール”せず、“寄り添う”姿勢が求められる

つまり、治療者だけでなく、家族や職場、地域も「治療の一部」なのです。


おわりに

精神疾患は、目に見えず、理解されにくいがゆえに、当事者を二重三重に苦しめてきた歴史があります。しかし、その特性を正しく理解することで、共に生きる道は必ず開けます。

 

 

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戎や リニューアルOPEN!!

日頃よりご愛顧を賜りありがとうございます。

6/6(金)より 『鉄板焼き 戎や』としてリニューアルOPENしています!

黒毛和牛をはじめ海鮮など、鮮度の良い食材をお求めやすい価格でご用意しております

ご来店心よりお待ちしております!!                                 

第8回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~違い~

ということで、その違いわかりやすく整理し、どのよう選ぶ掘り解説ます。

 

在宅高齢がい支えるサービスとして、よくする「訪問介護」と「訪問看護」。名前いるため混同がちですが、実際目的・提供者・内容・費用負担など大きな違いあります。


訪問介護は?

定義

ホームヘルパー(介護職員)」自宅訪問し、日常生活支援行う介護サービス。

対象

  • 介護1~5認定受け方(※支援1・2訪問サービス対応)

  • 基本介護保険制度によって提供れる

サービス内容

  • 食事・排泄・入浴など身体介護

  • 調理・洗濯・掃除・買い物代行など生活援助

  • 通院付き添い服薬確認など一部医療配慮

提供

  • 初任研修・実務研修など資格介護職員(ヘルパー)


訪問看護は?

定義

看護師」や「理学療法士」など医療専門自宅訪問し、医療ケア健康管理行う医療サービス。

対象

  • 年齢関係なく、医療管理処置必要

  • 医師による「訪問看護指示書」必要

  • 医療保険または介護保険どちらでも利用可能(条件による)

サービス内容

  • バイタルチェック・病状観察・点滴・褥瘡(床ずれ)ケア

  • カテーテル管理・服薬管理

  • 末期ケア・リハビリ・精神支援

  • 医師連携、緊急対応

提供

  • 看護師、保健師、助産師、PT(理学療法士)など医療専門


比較表:訪問介護 vs 訪問看護

項目 訪問介護 訪問看護
管理制度 介護保険中心 医療・介護保険対応
提供 介護職(ヘルパー) 看護師・
目的 生活支援・介助 医療ケア・健康管理
医師指示 不要 必須
緊急対応 原則なし 24時間体制あり(ステーションによる)

よくある勘違い現場

  • 訪問介護点滴ほしい」→できせん
     →医療行為訪問看護のみ対応可能です。

  • 訪問看護掃除ほしい」→基本対象
     →生活援助訪問介護役割です。

  • どちら使えるの?」→併用可能
     →必要て、ケアマネジャー主治医調整ます。


訪問介護」と「訪問看護」は、目的役割まったく異なる在宅支援サービスです。大切は、本人状態ニーズ合わせて、どちら(または両方)活用すべ正しく理解し、適切組み合わせることです。制度知ることが、心して在宅暮らすため第一歩となります。

 

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第7回訪問看護雑学講座

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さて今回は

~制度~

ということで、訪問看護制度仕組み・対象・提供内容・利用方法など体系解説ます。

 

高齢社会進行や、在宅療養ニーズ高まりとともに注目いるが「訪問看護制度」です。病院ない、あるいは自宅療養希望する方々に対して、看護自宅訪問医療ケア提供する制度あり、在宅医療中核担う存在です。


訪問看護は?

訪問看護は、医師指示と、看護保健師、理学療法など専門利用自宅訪れ、医療ケアリハビリテーション、生活支援など行う在宅医療サービス一つです。


制度基本構造

対象

  • 高齢者、がい者、難病患者、がん末期など

  • 医療ケア必要で、医師訪問看護指示

  • 介護認定受けは「介護保険」、それ以外は「医療保険」利用基本

保険制度関係

  • 介護保険介護1以上対象。ケアマネジャーケアプラン位置づける必要あり。

  • 医療保険介護保険該当や、特定疾患・急性対応など必要場合適用。

利用時間・頻度

  • 130~90程度、1~数回

  • 医師指示利用状態変動


訪問看護提供れるサービス

サービス内容 説明
健康チェック 血圧・脈拍・体温測定、全身状態観察
医療処置 点滴、カテーテル管理、褥瘡ケア、服薬管理など
リハビリ支援 ADL(歩行・食事など)改善ため運動指導
ターミナルケア がん末期老衰など末期ケア家族支援
精神サポート 本人および家族不安軽減生活相談

利用流れ

  1. 主治医診察訪問看護指示発行

  2. 訪問看護ステーション契約

  3. 利用開始(ケアマネジャー調整・介護保険利用場合)

  4. 定期報告医師連携


制度意義メリット

  • 入院期間短縮在宅療養可能なることで、病院ベッド不足対応

  • QOL(生活質)向上自宅心して療養可能

  • 家族負担軽減専門支援により介護負担分散れる


注意課題

  • 地域によってサービス提供体制格差ある

  • 夜間・緊急対応限界あること

  • 利用医師指示必須(自己判断依頼不可)


訪問看護制度は、病気がいあっも「自宅生きる」支える、今後ますます重要性増す制度です。医療生活交差する現場で、訪問看護果たす役割非常大きく、医療機関地域連携成功カギとなります。

 

 

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第6回訪問看護雑学講座

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第5回「チーム医療との連携術」に続く、第6回訪問看護雑学講座は、**「訪問看護師の緊急時対応マニュアル ~事故・急変時の初動から連携まで」**をお届けします。ご自宅での療養中に起こりうる緊急事態に、訪問看護師が迅速かつ的確に対応するための手順と、ご家族・医療機関との連携ポイントをご紹介します♪


1. 緊急時の初動対応フロー

  1. 安全確認

    • 周囲の危険物や転倒リスクを即座に除去

    • 患者様の呼吸・意識レベルをチェック

  2. バイタルサイン測定

    • 脈拍、血圧、呼吸数、SpO₂を迅速に取得

    • 異常値はメモし、報告時に正確に伝達

  3. 緊急度判定

    • 意識消失・呼吸停止→ただちに119番通報

    • ショック症状(冷汗・チアノーゼ)→体位をフラットにし、保温

  4. 一次救命処置(BLS)

    • AEDの有無を確認し、必要時は電源を入れて指示に従う

    • 心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)は家族にも協力を要請


2. ご家族への指示とフォロー

  • 119通報時:「救急隊到着までの手順」を具体的に指示

  • 家族対応:不安を軽減する声かけ(「大丈夫です、一緒にやりましょう」)

  • 情報整理:救急隊に伝える「既往歴・常用薬・アレルギー」をあらかじめ用意


3. 医療機関・ケアマネへの連携

① 24時間対応医療機関への連絡

  • 訪問診療医:急変報告と今後の処方調整依頼

  • 救急外来:搬送先候補の確認と受け入れ状況の把握

② ケアマネジャーへの連絡

  • 状況共有:緊急対応の経緯と今後のケアプラン修正

  • サービス調整:看護・リハビリ・福祉用具の手配を速やかに


4. 事後レビューと改善

  1. 事例報告書の作成

    • 発生時刻、対応内容、経過、連携先、結果を記録

  2. チームカンファレンス

    • 医師・ケアマネ・リハ職と振り返りを行い、改善策を策定

  3. 家族へのフォローアップ

    • 精神的サポートと、次回訪問時の説明で不安を軽減


まとめ—緊急時も“冷静・迅速・連携”で最善を尽くす

  • 初動対応:安全確保→バイタル測定→BLS

  • 家族指示:具体的・安心感ある声かけ

  • 医療連携:訪問診療医・救急外来・ケアマネへ速やかに共有

  • 事後検証:事例報告→カンファレンス→改善策

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第5回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
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第4回「ご家族とのコミュニケーション」に続く、第5回訪問看護雑学講座は、**「チーム医療との連携術 ~ケアマネ・訪問リハ・医師と築く最強ネットワーク」**をお届けします。訪問看護師ひとりでは対応が難しいケースも、他職種と密に連携することで、より幅広く質の高いケアが実現できます。具体的な連携のポイントと成功事例をご紹介します♪


1. ケアマネジャー(介護支援専門員)との連携

① 定期的な情報共有

  • 方法:月次カンファレンスで生活状況・サービス利用状況を報告

  • 効果:ケアプランの齟齬を防ぎ、必要なサービスの追加・調整を迅速に実施

② 退院後の支援計画

  • 方法:病院退院前からケアマネと訪問看護師が合同で退院支援会議を開催

  • 効果:自宅での安全確保や福祉用具の準備漏れを防ぎ、退院直後のトラブルを回避


2. 訪問リハビリ(理学・作業療法士)との連携

① リハビリ目標の統一

  • 方法:患者様のADL改善目標を共有し、看護ケアにリハビリ目標を反映

  • 効果:移乗や歩行訓練を日常ケアに組み込むことで、成果を最大化

② 転倒リスク対策

  • 方法:リハ職と合同で自宅環境のバリアチェックを実施

  • 効果:手すり設置や家具配置の最適化で、転倒事故を大幅に減少


3. 主治医・訪問診療医との連携

① バイタル・症状の迅速報告

  • 方法:訪問時のバイタルサインや体調変化をオンライン共有ツールでリアルタイム報告

  • 効果:急変兆候に早期対応でき、入院リスクを抑制

② 薬剤調整の協働

  • 方法:薬剤師も交えた三者カンファレンスで、薬の副作用や飲み忘れ対策を検討

  • 効果:ポリファーマシーの解消や服薬アドヒアランス向上に寄与


4. 栄養士・歯科衛生士との連携

① 栄養管理

  • 方法:訪問看護で体重・食事量を記録し、栄養士と定期フィードバック

  • 効果:低栄養や誤嚥リスクの早期発見とメニュー改善

② 口腔ケア

  • 方法:歯科衛生士による口腔状態アセスメント結果を共有し、看護ケアに反映

  • 効果:誤嚥性肺炎予防や口腔トラブルの減少


5. チーム連携を成功させるポイント

  1. 共通の情報プラットフォームを活用し、報告・相談をスムーズに

  2. 定期カンファレンスを設定し、目標や課題をチーム全員で確認

  3. 役割分担を明確化し、重複・抜け漏れを防止

  4. フィードバック文化を醸成し、改善提案を歓迎する風土づくり


まとめ—多職種連携で患者様を包括的に支える

  • ケアマネと連携し、最適なケアプランを運用

  • リハ職と協働して機能回復を日常ケアに組み込む

  • 医師・薬剤師と情報共有し、医療的安全を確保

  • 栄養士・歯科衛生士と連携し、生活の質を向上

合同会社Fountain Valleyでは、多職種連携のコーディネートから現場支援までワンストップでご提供。チームで支える訪問看護を一緒に実践しましょう!

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第4回訪問看護雑学講座

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さて今回は

~ご家族とのコミュニケーション~

ということで、訪問看護におけるご家族とのコミュニケーションの重要性や、具体的な関わり方のポイント、信頼関係を築くための工夫 について詳しく解説していきます♪

 

訪問看護は、自宅で療養する患者様を支える大切な医療サービス ですが、その成功の鍵を握るのは患者様本人だけでなく、ご家族との適切なコミュニケーション です。

ご家族は、患者様の日常生活を支える最も身近な存在であり、訪問看護師とご家族がしっかりと連携を取ることで、より質の高いケアを提供し、患者様が安心して療養できる環境を作ることができます

しかし、介護や看護に関する負担が大きくなると、ご家族はストレスや不安を感じやすくなり、看護師との意思疎通がうまくいかないことでトラブルにつながることも あります。


1. なぜ訪問看護ではご家族とのコミュニケーションが重要なのか?

① ご家族が患者様のケアを担う時間が長い

訪問看護師が自宅に訪問する時間は、限られた時間(週に1~数回、1回30分~1時間程度) です。それ以外の時間は、ご家族が患者様の日常生活のサポートを担う ため、看護師とご家族が協力し合うことが、安定した療養生活を送るために不可欠 です。

② 患者様の体調変化を早期発見するため

訪問看護師は、訪問時に患者様の状態をチェック しますが、ご家族のほうが普段の変化に気づきやすい こともあります。例えば、

最近食事量が減った
夜中に何度も起きるようになった
言葉が少なくなった、表情が暗い

こうした日々の小さな変化を訪問看護師と共有することで、早期に異変に気づき、適切な対応ができる ようになります。

③ ご家族の精神的負担を軽減するため

介護や看護の負担は、ご家族にとって大きなものです。

  • 「自分のケアが正しいのか分からない」
  • 「どう対応すればいいのか不安」
  • 「仕事と介護の両立が難しい」

こうした悩みを抱えるご家族が多く、訪問看護師との良好なコミュニケーションが、精神的な支えにもなる のです。


2. ご家族との良好なコミュニケーションを築くための5つのポイント

ご家族と信頼関係を築くには、「分かりやすく伝えること」「共感を示すこと」「連携を強化すること」 が重要です。

① ご家族の気持ちを尊重し、話をしっかり聞く

訪問看護師が専門的な知識を持っていても、ご家族の思いや考えを無視してしまうと、信頼関係は築けません。

「ご家族も大切なケアの担い手である」という意識を持ち、まずはじっくり話を聞くことが大切 です。

「いつもお世話されていますね。最近のご様子はいかがですか?」と積極的に声をかける
「ご家族として、どんなことに不安を感じていますか?」と気持ちを聞く

ご家族が「自分の意見も大事にされている」と感じることで、信頼関係が深まり、スムーズな連携につながります


② 医療やケアの内容を分かりやすく説明する

ご家族の中には、医療的な知識がないために、訪問看護の内容を理解しにくい 方もいます。そのため、専門用語をなるべく使わずに、分かりやすく説明することが重要 です。

例えば、
「バイタルサインが不安定なので、内服管理を強化しましょう」

「最近血圧が少し高めですね。お薬の飲み方をもう一度確認して、一緒に管理していきましょう」

また、口頭で伝えるだけでなく、簡単なメモや記録ノートを活用するのも効果的 です。


③ 介護の負担を減らすアドバイスをする

ご家族は、患者様のケアに対して「こうしなければいけない」と思い込み、無理をしてしまうことがあります。

例えば、

  • 「毎日お風呂に入れないとダメですか?」
  • 「食事を全部食べさせないと栄養不足になりますか?」

こうした不安に対して、「無理をしなくても大丈夫ですよ」と伝えることが、ご家族の負担を軽減するポイント になります。

「入浴が大変な時は、蒸しタオルで体を拭くだけでも十分ですよ」
「食事は少量でも栄養価の高いものを摂ればOKです」

このように、負担を減らす方法を具体的に提案すると、ご家族の気持ちが楽になります


④ 些細なことでも褒める・感謝を伝える

ご家族は、毎日患者様のケアを頑張っていますが、誰かに認められる機会が少ない ものです。

訪問看護師が「いつもお世話されていますね」「頑張っていますね」と声をかけるだけで、ご家族のモチベーションが向上し、より良いケアにつながります

「お部屋がとても清潔に保たれていますね」
「〇〇さんの食事を工夫されていて素晴らしいですね!」

こうした言葉が、ご家族の負担感を和らげ、前向きな気持ちにさせる効果 があります。


⑤ 定期的に情報を共有し、協力体制を作る

訪問看護は、ご家族との協力が不可欠です。「一緒に支えていく」という意識を持ち、積極的に情報を共有することが大切 です。

訪問のたびに「最近の体調」を伝える
お薬の管理方法や、ケアのポイントを共有する
何か気になることがあれば、すぐに相談できる関係を築く

こうした小さな積み重ねが、訪問看護師とご家族の信頼関係を強くし、患者様にとって最適なケアへとつながります


4. まとめ:ご家族との良好なコミュニケーションが、より良い訪問看護につながる

訪問看護において、ご家族とのコミュニケーションは非常に重要です。

ご家族の気持ちに寄り添い、話をしっかり聞く
専門用語を避け、分かりやすい説明を心がける
介護負担を軽減するアドバイスを提供する
小さなことでも褒め、感謝を伝える
定期的に情報を共有し、協力体制を築く

訪問看護師とご家族が信頼し合い、協力することで、患者様にとって最も安心できる療養環境を作ることができます

 

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