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第14回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~“強い訪問看護チーム”~

 

人手不足、重症化、書類負担——それでも在宅医療のニーズは増え続けています。鍵は仕組み化。ここでは、**品質(Q)×生産性(P)×満足度(S)**を同時に高める運営の実務をまとめました。

1|チーム設計:役割と“見える化” 🧩

  • 役割:管理者/教育担当(プリセプター)/感染対策担当/ICT担当/夜間当番

  • スキルマトリクス:創傷・呼吸・小児・精神・終末期など領域×熟練度を表で管理

  • 同行ルール:新規・増悪・看取りはW訪問を標準化

2|スケジュール最適化:移動時間を短く 🚗📍

  • 半径クラスター(近距離で束ねる)+時間帯スロット(AM/PMの固定窓)

  • ルート最適化アプリ1日10〜20%の移動短縮を目標に

  • 医師・薬局の時間割と合わせ、連絡を同一タイミングに寄せる

3|記録と情報連携:書く“手間”を減らす ✍️📱

  • 電子カルテ+音声入力でSOAP/フォーカス記録を時短

  • 写真連携(創傷・むくみ・ストマ)を日付・部位名で統一

  • 指示書・報告書はテンプレ化し、提出リードタイムを数値管理

4|品質・安全の“型” 🛡️

  • 5R与薬(正しい患者・薬・量・時間・方法)+高リスク薬プロトコル(インスリン・抗凝固薬・オピオイド)

  • 転倒・褥瘡リスク評価のルーティン化 → 予防介入(段差・マット・体位変換)

  • 感染対策:標準予防策、針刺し時の対応、物品持ち込み/持ち出しの動線

5|教育:最初の90日で“戦力化” 🎓🌟

  • 技術チェックリスト(吸引、ポンプ管理、ストマ、点滴、看取りコミュニケーション)

  • ケースレビュー(週1)とケースカンファ(月1)

  • EOL研修:痛み評価、ACP(人生会議)、グリーフケアのロールプレイ

6|多職種連携のリズム 🤝📞

  • 退院前カンファへ必ず参加、初回訪問は48時間以内

  • ケアマネ定期共有(月1サマリー)/薬剤師とは残薬・相互作用のショートレポート

  • PT/OT/ST同日・連続訪問を設計し、ADL改善を加速

7|リスクとBCP(事業継続計画)🧭🧯

  • 災害:停電・断水・道路遮断時の優先訪問リスト紙カルテへの切替手順

  • 夜間安全:単独訪問は出入口・照明・連絡保持をチェック、セーフワードで全員合図

  • 感染流行期代替スタッフプール訪問間隔の見直しルール

8|スタッフを守る“働き方” 🧘‍♀️🕰️

  • オンコール設計:件数の見える化、翌日の負荷軽減(遅番スタート)

  • 面談(1on1):月1で学び・負担・感情を言語化

  • メンタルヘルス:相談窓口・休息の権利・アルコールゼロ運転徹底

9|KPIダッシュボード 📊

  • 再入院率、急変コール応答時間、初回訪問48h達成率、文書提出期限遵守率、記録当日完了率、家族満足度

  • 週次で**“数字→原因→対策→担当→期限”**の1行フォーマットに落とす

10|“30日で変える”改善ロードマップ 🗺️⚙️

  • Day1–7:ルート最適化&W訪問基準を策定

  • Day8–14:与薬・高リスク薬のチェックリスト運用開始

  • Day15–21:写真運用の命名規則と共有ルールを統一

  • Day22–30:KPIダッシュボード公開&週次ミーティング固定化

まとめ ✨

訪問看護の力は、仕組み×連携×人材育成で最大化します。
「安全の型」「時短の型」「連携の型」を整え、患者さん・ご家族・スタッフが笑顔で続く在宅をつくりましょう。必要なテンプレやチェックリストは、いつでもご相談ください。📩🧡

 

 

合同会社Fountain Valleyでは、緊急時対応マニュアルの策定支援からスタッフ研修まで一貫サポート。いざという時も安心の訪問看護体制を共に築きましょう!

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