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月別アーカイブ: 2025年4月

第6回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

第5回「チーム医療との連携術」に続く、第6回訪問看護雑学講座は、**「訪問看護師の緊急時対応マニュアル ~事故・急変時の初動から連携まで」**をお届けします。ご自宅での療養中に起こりうる緊急事態に、訪問看護師が迅速かつ的確に対応するための手順と、ご家族・医療機関との連携ポイントをご紹介します♪


1. 緊急時の初動対応フロー

  1. 安全確認

    • 周囲の危険物や転倒リスクを即座に除去

    • 患者様の呼吸・意識レベルをチェック

  2. バイタルサイン測定

    • 脈拍、血圧、呼吸数、SpO₂を迅速に取得

    • 異常値はメモし、報告時に正確に伝達

  3. 緊急度判定

    • 意識消失・呼吸停止→ただちに119番通報

    • ショック症状(冷汗・チアノーゼ)→体位をフラットにし、保温

  4. 一次救命処置(BLS)

    • AEDの有無を確認し、必要時は電源を入れて指示に従う

    • 心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)は家族にも協力を要請


2. ご家族への指示とフォロー

  • 119通報時:「救急隊到着までの手順」を具体的に指示

  • 家族対応:不安を軽減する声かけ(「大丈夫です、一緒にやりましょう」)

  • 情報整理:救急隊に伝える「既往歴・常用薬・アレルギー」をあらかじめ用意


3. 医療機関・ケアマネへの連携

① 24時間対応医療機関への連絡

  • 訪問診療医:急変報告と今後の処方調整依頼

  • 救急外来:搬送先候補の確認と受け入れ状況の把握

② ケアマネジャーへの連絡

  • 状況共有:緊急対応の経緯と今後のケアプラン修正

  • サービス調整:看護・リハビリ・福祉用具の手配を速やかに


4. 事後レビューと改善

  1. 事例報告書の作成

    • 発生時刻、対応内容、経過、連携先、結果を記録

  2. チームカンファレンス

    • 医師・ケアマネ・リハ職と振り返りを行い、改善策を策定

  3. 家族へのフォローアップ

    • 精神的サポートと、次回訪問時の説明で不安を軽減


まとめ—緊急時も“冷静・迅速・連携”で最善を尽くす

  • 初動対応:安全確保→バイタル測定→BLS

  • 家族指示:具体的・安心感ある声かけ

  • 医療連携:訪問診療医・救急外来・ケアマネへ速やかに共有

  • 事後検証:事例報告→カンファレンス→改善策

合同会社Fountain Valleyでは、緊急時対応マニュアルの策定支援からスタッフ研修まで一貫サポート。いざという時も安心の訪問看護体制を共に築きましょう!

詳しくはこちらから!

 

第5回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

第4回「ご家族とのコミュニケーション」に続く、第5回訪問看護雑学講座は、**「チーム医療との連携術 ~ケアマネ・訪問リハ・医師と築く最強ネットワーク」**をお届けします。訪問看護師ひとりでは対応が難しいケースも、他職種と密に連携することで、より幅広く質の高いケアが実現できます。具体的な連携のポイントと成功事例をご紹介します♪


1. ケアマネジャー(介護支援専門員)との連携

① 定期的な情報共有

  • 方法:月次カンファレンスで生活状況・サービス利用状況を報告

  • 効果:ケアプランの齟齬を防ぎ、必要なサービスの追加・調整を迅速に実施

② 退院後の支援計画

  • 方法:病院退院前からケアマネと訪問看護師が合同で退院支援会議を開催

  • 効果:自宅での安全確保や福祉用具の準備漏れを防ぎ、退院直後のトラブルを回避


2. 訪問リハビリ(理学・作業療法士)との連携

① リハビリ目標の統一

  • 方法:患者様のADL改善目標を共有し、看護ケアにリハビリ目標を反映

  • 効果:移乗や歩行訓練を日常ケアに組み込むことで、成果を最大化

② 転倒リスク対策

  • 方法:リハ職と合同で自宅環境のバリアチェックを実施

  • 効果:手すり設置や家具配置の最適化で、転倒事故を大幅に減少


3. 主治医・訪問診療医との連携

① バイタル・症状の迅速報告

  • 方法:訪問時のバイタルサインや体調変化をオンライン共有ツールでリアルタイム報告

  • 効果:急変兆候に早期対応でき、入院リスクを抑制

② 薬剤調整の協働

  • 方法:薬剤師も交えた三者カンファレンスで、薬の副作用や飲み忘れ対策を検討

  • 効果:ポリファーマシーの解消や服薬アドヒアランス向上に寄与


4. 栄養士・歯科衛生士との連携

① 栄養管理

  • 方法:訪問看護で体重・食事量を記録し、栄養士と定期フィードバック

  • 効果:低栄養や誤嚥リスクの早期発見とメニュー改善

② 口腔ケア

  • 方法:歯科衛生士による口腔状態アセスメント結果を共有し、看護ケアに反映

  • 効果:誤嚥性肺炎予防や口腔トラブルの減少


5. チーム連携を成功させるポイント

  1. 共通の情報プラットフォームを活用し、報告・相談をスムーズに

  2. 定期カンファレンスを設定し、目標や課題をチーム全員で確認

  3. 役割分担を明確化し、重複・抜け漏れを防止

  4. フィードバック文化を醸成し、改善提案を歓迎する風土づくり


まとめ—多職種連携で患者様を包括的に支える

  • ケアマネと連携し、最適なケアプランを運用

  • リハ職と協働して機能回復を日常ケアに組み込む

  • 医師・薬剤師と情報共有し、医療的安全を確保

  • 栄養士・歯科衛生士と連携し、生活の質を向上

合同会社Fountain Valleyでは、多職種連携のコーディネートから現場支援までワンストップでご提供。チームで支える訪問看護を一緒に実践しましょう!

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