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第6回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

第5回「チーム医療との連携術」に続く、第6回訪問看護雑学講座は、**「訪問看護師の緊急時対応マニュアル ~事故・急変時の初動から連携まで」**をお届けします。ご自宅での療養中に起こりうる緊急事態に、訪問看護師が迅速かつ的確に対応するための手順と、ご家族・医療機関との連携ポイントをご紹介します♪


1. 緊急時の初動対応フロー

  1. 安全確認

    • 周囲の危険物や転倒リスクを即座に除去

    • 患者様の呼吸・意識レベルをチェック

  2. バイタルサイン測定

    • 脈拍、血圧、呼吸数、SpO₂を迅速に取得

    • 異常値はメモし、報告時に正確に伝達

  3. 緊急度判定

    • 意識消失・呼吸停止→ただちに119番通報

    • ショック症状(冷汗・チアノーゼ)→体位をフラットにし、保温

  4. 一次救命処置(BLS)

    • AEDの有無を確認し、必要時は電源を入れて指示に従う

    • 心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)は家族にも協力を要請


2. ご家族への指示とフォロー

  • 119通報時:「救急隊到着までの手順」を具体的に指示

  • 家族対応:不安を軽減する声かけ(「大丈夫です、一緒にやりましょう」)

  • 情報整理:救急隊に伝える「既往歴・常用薬・アレルギー」をあらかじめ用意


3. 医療機関・ケアマネへの連携

① 24時間対応医療機関への連絡

  • 訪問診療医:急変報告と今後の処方調整依頼

  • 救急外来:搬送先候補の確認と受け入れ状況の把握

② ケアマネジャーへの連絡

  • 状況共有:緊急対応の経緯と今後のケアプラン修正

  • サービス調整:看護・リハビリ・福祉用具の手配を速やかに


4. 事後レビューと改善

  1. 事例報告書の作成

    • 発生時刻、対応内容、経過、連携先、結果を記録

  2. チームカンファレンス

    • 医師・ケアマネ・リハ職と振り返りを行い、改善策を策定

  3. 家族へのフォローアップ

    • 精神的サポートと、次回訪問時の説明で不安を軽減


まとめ—緊急時も“冷静・迅速・連携”で最善を尽くす

  • 初動対応:安全確保→バイタル測定→BLS

  • 家族指示:具体的・安心感ある声かけ

  • 医療連携:訪問診療医・救急外来・ケアマネへ速やかに共有

  • 事後検証:事例報告→カンファレンス→改善策

合同会社Fountain Valleyでは、緊急時対応マニュアルの策定支援からスタッフ研修まで一貫サポート。いざという時も安心の訪問看護体制を共に築きましょう!

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