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第17回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社Fountain Valley、更新担当の中西です。

 

シリーズ3: 訪問看護で受けられる医療サービス
こんにちは!訪問看護ブログ第3回では、「訪問看護で受けられる医療サービス」について詳しく解説します。訪問看護は、ただの生活支援ではなく、医療的なケアを含む包括的なサービスです。「自宅でこんなことまでできるの?」と驚かれる方も多い訪問看護の医療サービス、その詳細をご紹介します!

 

1. 健康状態のチェック
訪問看護の基本とも言えるサービスが、利用者の健康状態の定期的な観察です。
このケアが、病気の悪化や緊急事態を防ぐ大きな役割を果たしています。

バイタルサインの測定
血圧、体温、脈拍、酸素飽和度(SpO2)などを測定し、利用者の状態を確認します。
数値に異常が見られる場合は、医師や他の専門職と連携し、迅速な対応を取ります。

症状の観察
慢性疾患(糖尿病、心疾患、呼吸器疾患など)の進行状況を観察し、状態が悪化しないように管理します。
傷や皮膚の状態をチェックして、感染症の兆候を早期に発見することも重要です。

 

2. 投薬管理
訪問看護では、服薬に関するサポートも大きな役割を担っています。
高齢者や複数の薬を服用する方にとって、薬の管理は混乱を招きやすいものです。

服薬指導
薬の飲み忘れ防止: 服薬のタイミングや正しい飲み方をアドバイスします。
副作用の確認: 薬による副作用が出ていないかを確認し、必要があれば医師に報告します。
服薬カレンダーの作成: 複数の薬を服用している場合は、分かりやすいカレンダーや仕分けを提案します。

点滴・注射の提供
自宅でも、必要な場合は訪問看護師が点滴や注射を行います。
輸液療法や抗生物質の点滴など、病院と同等のケアが自宅で受けられるのは訪問看護の大きな利点です。

 

3. 医療処置
訪問看護では、利用者の自宅で行う医療処置にも対応しています。
これにより、病院での処置を減らし、療養生活の質を向上させることが可能です。

傷のケア
手術後の傷や床ずれ(褥瘡)の処置を行います。
感染を防ぐために、傷の清潔を保ちつつ、回復を促進する方法でケアします。
必要に応じて、創傷被覆材(ドレッシング材)を使用し、痛みを軽減しながら治癒をサポートします。

カテーテル管理
尿カテーテルや胃ろうなど、医療器具の管理や交換を行います。
正しい使用方法や管理方法について利用者や家族に指導を行い、感染リスクを最小限に抑えます。

人工呼吸器や酸素療法の管理
人工呼吸器や在宅酸素療法(HOT)を利用している方に対して、機器の点検や使用方法の確認を行います。
機器に異常がある場合は、専門業者と連携して迅速に対応します。

 

4. 病気や治療に関する教育
訪問看護では、利用者や家族への教育も重要な役割を果たしています。
病気についての知識提供: 持病の管理方法や、症状が悪化した際の対処法を説明します。
感染予防: インフルエンザや新型コロナウイルスなど、感染症予防のための手洗いや環境整備について指導します。
食事指導: 栄養バランスを考えた食事の取り方や、嚥下障害がある場合の対応方法をアドバイスします。

 

5. 緊急時の対応
訪問看護では、緊急時の対応も重要なサービスの一つです。
病状が急変した場合、訪問看護師がその場で適切な応急処置を行います。
必要に応じて救急車を手配し、搬送先の医療機関と連携します。
緊急時に備えた「緊急連絡体制」を整え、24時間対応可能な訪問看護ステーションも増えています。
訪問看護の医療サービスがもたらす安心感
訪問看護の医療サービスは、自宅で安心して療養生活を送るために欠かせない存在です。

利用者だけでなく、家族もサポートを受けることで、安心してケアに専念できます。
病院と同じレベルの医療ケアを自宅で受けられるため、通院の負担が軽減されます。

 

次回は「訪問看護で受けられるリハビリテーション」について!
次回のブログでは、訪問看護で提供されるリハビリテーションサービスについて詳しく解説します。身体機能を維持・改善するためのケアや、生活をより豊かにするサポート方法についてお話ししますので、ぜひお楽しみに!

 

 

合同会社Fountain Valleyでは、緊急時対応マニュアルの策定支援からスタッフ研修まで一貫サポート。いざという時も安心の訪問看護体制を共に築きましょう!

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